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  • Aug 27, 2024

    高気密高断熱住宅なのに寒いのはなぜ?原因と解決策を徹底解説!

    高気密高断熱住宅は、省エネ性能と快適な住環境を実現する住宅として近年注目を集めています。
    しかし、実際に住んでみると「寒い」「エアコンが効きにくい」と感じる人も少なくありません。

    なぜ高気密高断熱住宅が寒いと感じるのか、その原因と解決策について解説します。

    高気密高断熱住宅についてもっと知りたい方は下記リンクからお問合せをしてみてください。
    https://tanzawakoumuten.com/contact

    高気密高断熱住宅とは?

    高気密高断熱住宅とは、気密性と断熱性を高めることで、室内の熱損失を抑え、快適な室内環境を維持する住宅のことです。

    ・気密性:住宅の隙間を減らし、外からの冷気や暖気の侵入を防ぐ性能
    ・断熱性:壁、屋根、床などに断熱材を施し、熱の出入りを抑える性能

    高気密高断熱住宅のメリット

    高気密高断熱住宅のメリットとして、おもに以下の4つが挙げられます。

    ・光熱費の削減:高い断熱性能により外気の影響を受けにくく、冷暖房効率が上がるため、エネルギー消費量を抑えることができます。
    ・快適な室内環境:外部の気温変化に左右されないため一定の温度と湿度を保ちやすく、住む人にとって快適な空間を提供します。
    ・結露の抑制:室内外の温度差が少ないため、窓や壁などでの結露が発生しにくくなります。
    ・カビやダニの発生抑制:結露が少ないことでカビの発生を防ぎ、また、気密性が高いため外気の侵入が少なくなり、ダニなどの害虫の侵入も防ぎます。

    高気密高断熱住宅のデメリット

    高気密高断熱住宅のデメリットとして、おもに以下の3つが挙げられます。

    ・初期費用が高くなる:高性能な断熱材や気密性を確保するために必要な工事や材料が必要になるため、初期投資が通常の住宅より高くなります。
    ・換気システムが必要:高気密性を維持するために、専用の換気システムが必要です。
    ・設計や施工の難易度が高い:高気密性や断熱性を確保するには、設計や施工に高度な技術や知識が必要であり、通常の住宅よりも難易度が高くなります。

    高気密高断熱住宅が寒いと感じる理由

    高気密高断熱住宅なのに寒いと感じる理由はいくつか考えられます。

    暖房不足

    高気密高断熱住宅は、外からの熱の出入りが少ないため、暖房器具で温めた空気が逃げにくくなります。しかし、暖房器具の能力が部屋の広さに合っていない場合、十分に暖まらないことがあります。

    換気

    高気密高断熱住宅は、気密性を維持しながら室内の空気を新鮮な空気に入れ替えるために専用の換気システムを稼働させます。
    しかし、換気システムではなく、換気扇を回してしまうと冷たい外気が室内に入り込み寒さを感じてしまうことがあります。特に冬場は、換気扇の使い方が重要になります。

    断熱材の種類・施工方法

    断熱材の種類や施工方法によっては、住宅の性能に大きく影響します。
    断熱材の種類や施工方法に問題があると断熱性能が十分に発揮されず、壁や天井、床から熱が逃げてしまい、寒さを感じてしまうことがあります。

    気密性能

    気密性能が低い場合、外からの冷気や暖気が侵入しやすくなり、室温が安定しにくくなります。
    そのため、冬場は隙間から冷たい外気が侵入し、室温が下がってしまったり、逆に暖房器具で暖めた熱が外部へ逃げてしまったりする場合があります。

    窓の断熱性能が低い

    窓は、住宅の中でも最も熱の出入りが大きな場所の一つです。したがって窓の在り方も住宅全体の断熱性能に大きく影響します。
    窓の断熱性能が低いと、冬場は外からの冷気が侵入しやすくなり、熱が逃げやすく、室温が下がってしまうことがあります。

    間取り

    間取りによっては、温かい空気が室内に行き渡らず、寒い部分が生じてしまうことがあります。
    室内の空気循環がうまく作用しない間取りは、住宅の性能だけでなく、住み心地にも影響します。

    住宅の気密性・断熱性を把握する方法

    皆さんは、C値、UA値あるいはQ値という言葉を聞いたことはありませんか?
    住宅の気密性・断熱性は数値として表すことができます。

    C値

    C値は、住宅全体の隙間面積を表す指標です。C値が小さいほど、気密性能が高いことを意味します。

    C値は、
    建物全体における隙間面積(㎠)÷住宅の延床面積(㎡)
    という計算式で求めることができます。
    以前は国により北海道・東北の寒冷地で2.0㎠/㎡以下、その他の地域では5.0㎠/㎡がC値の標準と定められ、それ以下であれば高気密住宅とされていました。2009年の改正省エネ法でこの基準はなくなりましたが、現在は「1㎠/㎡」を切るレベルでなければ高気密住宅とは呼べないほどになってきました。

    Q値・UA値

    Q値、または熱損失係数と呼ばれるものは、住宅内の熱が外部にどれだけ放出されるかを示す数値です。具体的には、外気との温度差が1℃の際に放出される熱量を数値で表します。この数値が小さいほど、断熱性能が高いことを意味します。

    一方、UA値は外皮平均熱貫流率とも呼ばれ、外部への熱の逃げやすさを示す数値です。外皮とは、外壁・屋根・床の合計面積を指し、それぞれから放出される熱量の平均がUA値となります。こちらも数値が低いほど、断熱性が高いことを示します。

    2013年に改正された「平成25年基準」からは、Q値に代わってUA値が次世代省エネ基準の中心的指標となりました。

    高気密高断熱住宅で寒いと感じた時の対策

    高気密高断熱住宅で寒いと感じた場合は、以下に表した対策を試してみてはいかがでしょうか。

    暖房器具を見直す

    部屋の広さに対して暖房器具の能力が不足している場合は、より強力な暖房器具に買い替えるか、複数の暖房器具を併用しましょう。
    また、エアコンだけでなく、床暖房やパネルヒーターなど、複数の暖房器具を使用すると、室温をムラなく上げることができます。

    換気扇の使い方を見直す

    換気扇は、室内の空気を入れ替えるために必要ですが、使い過ぎると室温が変動してしまいます。
    特に冬場では、換気扇は短時間こまめに回すようにしましょう。また、熱交換型換気扇を設置すると、換気しながら室内の熱を逃がさずに済みます。

    断熱材の種類・施工方法を確認する

    断熱材の種類や施工方法は、住宅の性能に大きく影響します。
    高性能な断熱材を使用し、適切な施工方法で施工されていることを専門業者に確認してもらいましょう。

    気密性能を確認する

    気密性能が低い場合は、気密測定を行い、隙間をふさぐなどの対策を行いましょう。
    気密性能を向上させることで、室内の熱損失を抑えることができます。

    窓の断熱性能を高める

    窓の断熱性能が低い場合は、断熱性能を高めた窓ガラスやサッシに交換しましょう。窓の断熱性能を高めることで、外からの冷気や暖気の侵入を防ぐことができます。

    家具などの配置を見直す

    間取りが悪い場合は、家具の配置を変えたり、カーテンを設置したりすることで、室内の空気が循環しやすくなります。
    また、必要に応じて、断熱材を追加で設置したり、壁や天井を改修したりすることも有効です。

    まとめ

    高気密高断熱住宅は、冷暖房効率が高いため光熱費を抑えることができ、快適な住環境を実現する優れた住宅です。しかし、暖房器具や換気、断熱材、気密性能、窓などに注意しないと、寒いと感じてしまうことがあります。

    高気密高断熱住宅で快適に暮らすためには、これらの点を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
    正しく対策すれば、冬は暖かく、夏は涼しい快適な住環境を実現することができるでしょう。

    まずは、設計段階から断熱性能を考慮し、暖房機器や換気システムを適切に選ぶことを忘れなければ、高気密高断熱住宅のメリットを最大限に活かすことができるはずです。

    高気密高断熱についてもっと知りたい方は下記リンクからお問合せをしてみてください
    https://tanzawakoumuten.com/contact

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