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Jul 30, 2024
高気密高断熱住宅の性能を存分に活かすエアコンの選び方と使い方
高気密高断熱住宅は、断熱性能と気密性能を向上させることで、室温を一定に保ちやすく、快適な住環境を実現する住宅です。近年、省エネ性能や快適性への関心の高まりから、人気が高まっています。
しかし、高気密高断熱住宅において、エアコンは従来の住宅とは異なる選び方や使い方が必要となります。適切なエアコン選びと使い方によって、快適性と省エネ性を両立することができます。
本コラムでは、高気密高断熱住宅の性能を存分に活かすエアコンの選び方と使い方について詳しく解説します。快適で省エネな住まいを実現するためのヒントとして、ぜひご参考ください。
高気密高断熱住宅についてもっと知りたいと考えている方は、下記リンクからお問合せをしてみてください。
https://tanzawakoumuten.com/contact高気密高断熱住宅とはどんな住まい?
高気密高断熱住宅は、断熱性能と気密性能を高めた住宅のことです。
断熱性能が高いため、外気の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保ちやすい特徴があります。また、気密性が高いため、外気の浸入を防ぎ、室内の空気の質を保つことができます。これにより、冷暖房効果が向上し、快適な住環境が実現されます。高気密高断熱住宅ではエアコンが重要な役割を果たします
高気密高断熱住宅では、エアコンが重要な役割を果たします。
高気密高断熱住宅は外気の影響を受けにくいため、エアコンによって室温を一定に保ちやすくなります。
また、気密性が高いため、エアコンの効率的な運転が可能となり、省エネ性能が向上します。さらに、エアコンによって空気の循環や除湿なども行うことができ、快適な居住空間を提供します。高気密高断熱住宅なら1台のエアコンで家全体を冷やせるはず…?
結論から言うと、答えは「NO」です。
エアコン1台で家じゅうの室温をコントロールするためには、ある「条件」をクリアする必要があります。また、間取りや家具の配置によってはそれぞれのお部屋にエアコンを設置するほうがよい場合もあります。
エアコン1台で家全体の室温管理が行える条件
高気密高断熱住宅では、一般的な住宅と比較して断熱性能や気密性が高いため冷暖房効率は良いほうですが、家全体の室温管理をエアコン1台で行う場合には、
・間取りが開放的で部屋である
・家全体に送風が可能な設備があるという二つの条件を満たせば、1台のエアコンで十分な冷暖房効果が期待できます
部屋ごとにエアコンを設置したほうがよい条件
高気密高断熱住宅でも部屋ごとに温度差や利用頻度の違いがある場合には、部屋ごとにエアコンを設置したほうが効果的です。
特に、居室と非居室での利用頻度や利用時間が異なる場合には、それぞれの部屋にエアコンを設置することで、快適性と省エネ性を両立することができます。
また、熱を発するもの(家電など)をたくさん設置している部屋、採光がよく狭い部屋なども個別にエアコンを設置することをおすすめします。
高気密高断熱住宅に適したエアコンの選び方
高気密高断熱住宅の性能を活かすためには、適切なサイズとスペックを持つエアコンを選ぶことが重要です。
また、できるだけ最新モデルであればあるほど高性能、かつ節電効果も期待できます。
APF(年間省エネ性能指針)をチェック
高気密高断熱住宅に適したエアコンを選ぶ際には、「APF(年間省エネ性能指針)」を参考にするとよいでしょう。
APFの数値が高いほど省エネ性能が高く(数値の目安として「6」以上あれば高い省エネ性があることを示します)、電気代の節約につながります。
除湿機能がついた機種を選ぶ
高気密高断熱住宅は結露が発生しにくいという特徴がありますが、湿度が高くなれば結露が発生する可能性はゼロではありません。
除湿機能付きのエアコンを選ぶことで、湿度をコントロールし、結露の発生を抑えることができるでしょう。
気流制御機能があると便利
高気密高断熱住宅は室温が一定に保ちやすいという特徴がありますが、部屋全体が均一に冷暖房されるわけではありません。
空気には、暖かい空気は天井近くに、冷たい空気は床にとどまりやすいという性質があるためです。気流制御機能付きのエアコンを選ぶことで、部屋全体に冷暖房の風が行き渡り、室温ムラを抑えることができます。
高気密高断熱住宅におけるエアコンの上手な使い方
高気密高断熱住宅において、エアコンを効果的に活用するためには、以下の点に注意しましょう。
適切な設定温度
高気密高断熱住宅は室温を一定に保ちやすいため、冷暖房にかかるエネルギーを節約することができます。
エアコンの設定温度は、夏場は28度前後に設定するのがおすすめ。
ただ、人によっては28度では暑いと感じる方もいるでしょう。これは、同じ気温でも湿度が高いほど不快に感じてしまうことが影響しています。
その際は、除湿機能を活用して部屋の湿度を下げると効果的です。また、冬場は室温が20度前後になるように設定しておくとよい、とされています。
場合によっては、つけっぱなし運転がお得
実は、エアコンが多くの電力を消費するのは「起動時」だということをご存じでしょうか?
高気密高断熱住宅は室温の変動が少ないため、かえってエアコンをつけっぱなしにした方が節電(電気料金が安くなる)になる場合があります。家事や入浴などで少しの間だけ部屋を空ける場合や、30分程度の短時間の外出であれば、エアコンをつけっぱなしにしておいた方が、こまめに電源をON/OFFするよりも電気代の節約になることがあります。
ただし、夜間など電気代が安い時間帯ではさほど効果が得られないこともあるので注意が必要です。季節や時間帯ごとに異なる電気料金をチェックしつつ、「つけっぱなし運転」と「こまめにON OFF」を使い分けるとよさそうです。
気流の調整とサーキュレーターの活用
エアコンの風向きや風量を調整することで、室内の空気の循環をよくすることができます。
また、サーキュレーターを併用すれば、さらに室内の空気の流れを循環させて冷暖房効率をアップすることができます。
換気は定期的に
高気密高断熱住宅は気密性が高いため、換気が重要となります。
エアコンを使用すると窓を開ける機会が減ってしまいます。
すると室内の空気が汚れてきますので、定期的に換気を行い、室内の空気を入れ替えるようにしましょう。まとめ
高気密高断熱住宅におけるエアコンの選び方と使い方について解説しました。
適切なエアコンの選択と使い方によって、快適性と省エネ性を両立させることができます。今回紹介した内容を参考にしながらエアコンを効果的に活用し、高気密高断熱住宅において快適で省エネな暮らしを実現してください。
高気密高断熱住宅についてもっと知りたいと考えている方は、下記リンクからお問合せをしてみてください。
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